『がんキラーな無害ウイルス発見！』

現代の不治の病の一つといえば、やはり癌ですが、その癌細胞だけを狙って殺せるウイルスを、米ペンシルベニア州立大のチームが発見したと、発表しました。

それは、アデノ随伴ウイルス2型(AAV2)という平凡で無害なウイルスで、日本の専門家によると、成人の85%が感染経験をもっているウイルスなのですが、米ペンシルベニア州立大のチームは、AAV2に感染している女性がウイルス性の子宮頸(けい)がんにかかりにくい、という現象に着目。子宮頸がんのほか、乳がんや前立腺がんなどの細胞とAAV2を培養したところ、がん細胞が6日後にすべて死滅したそうです。

AAV2はがん細胞に侵入した後、DNAに何らかの細工をするとみられています。チームのメヤーズ教授は「正常な細胞には悪影響がなかった。AAV2はがん細胞を見分けているらしく、新たな治療法になる可能性がある」といっています。